2023年7月21日(金)
維新・吉村氏「国会議員定数3割減」
「身を切る改革」は「民意を切る改革」
「日経」インタビュー
日本維新の会の吉村洋文共同代表(大阪府知事)が、15日に配信された日本経済新聞(電子版)のインタビューで、「国会も議員の定数や報酬の削減から始めるべき」「維新が自民にとって代わればただちに定数の3割減を実行する」と発言しました。「身を切る改革」を訴える維新の会ですが、実際は「国民を切る改革」と呼ぶべきものです。
現在、国会議員の定数は衆参合わせ713人ですが、議員定数が3割削減となれば200人以上も議員が減ることになります。
吉村氏は、あたかも議員の立場が議員個人のものであるかのように言いますが、議員定数削減は国民が政治に参加する権利を削り、多様な民意を切り捨てることです。議員定数削減は、行政をチェックする議会機能を弱めることに他なりません。
維新は「国民に負担を強いるのであれば、まずは、国会議員自らが定数や歳費の削減を」(和田有一朗・衆院本会議23年5月)「政治家自らが身を切り、覚悟を示すべきだ」(岬麻紀・衆院財務金融委員会23年5月)と言いました。定数削減の先にあるのは、社会保障の切り捨てや増税で国民に負担を強いることです。
政党助成金返還こそ
維新は「身を切る改革」と言いますが、21年の「政党交付金使途等報告書」によれば、国民の税金である政党助成金(政党交付金)を19億2245万1000円も受け取っています。「身を切る改革」というのであれば、まず政党助成金を返還すべきです。








