2023年7月17日(月)
核保有国に廃絶要求
ASEAN議長声明 不使用の「唯一の道」
【ハノイ=面川誠】東南アジア諸国連合(ASEAN)は議長国インドネシアの首都ジャカルタで13、14日に開かれた対話パートナー国との一連の会合で、核兵器保有国に対して直接、核廃絶に乗り出すよう求めました。
ASEANは核不拡散条約(NPT)が認める核保有5カ国のうち米国、英国、ロシア、中国の4カ国を含むパートナー国と個別に会合を開催。会合結果をまとめた議長声明を15日に発表しました。
議長声明によると、ASEAN側は「核保有国がNPT第6条にしたがって核軍縮を進める義務を果たし、いかなる状況下でも核兵器が決して使用されないことを保証する唯一の道として、核兵器を完全に廃絶する必要性を認めるよう要求」しました。
また、東南アジア非核兵器地帯条約を順守するというASEANの意志を強調。「同条約を全面的かつ実効的に履行する重要性を強調」することによって、核保有国が東南アジアで核兵器の使用や核兵器による威嚇をできない法的義務を負う同条約議定書に署名するよう求めました。








