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日本共産党

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2023年7月15日(土)

主張

党創立101周年

立党の原点をいま胸に刻んで

 日本共産党はきょう、創立101年です。1922年7月15日の立党以来、どんな厳しい時代でも反戦平和、民主主義、国民主権の旗を掲げて、不屈にたたかい続けました。戦前戦後を通じて名前を変えずに活動している日本の政党は他にありません。

 「戦争国家づくり」を加速する岸田文雄政権の下で戦後史はいま重大な岐路にあります。日本共産党は、存在意義をかけて暴走政治と対峙(たいじ)し、新しい政治の実現に向け全力を挙げています。力を合わせ、ともに未来を開きましょう。

容赦ない弾圧に屈せず

 戦前の日本は、天皇が内政・外交の全体にわたり絶対的な権限を持っていました。民主主義を求めることも、アジア諸国への侵略や植民地支配に反対することも重大犯罪として取り締まられました。

 日本共産党は結党時から非合法の活動を強いられました。同じころ、いまの主要7カ国(G7)に参加する国でも共産党が生まれましたが、誕生と同時に非合法で弾圧されたのは日本だけでした。

 容赦ない弾圧で数多くの党員が逮捕・投獄され、拷問で命を奪われました。しかし、屈せずに侵略戦争反対と国民主権の旗を降ろしませんでした。元海軍大将の井上成美氏は戦後、「悔やまれるのは、共産党を治安維持法で押さえつけたことだ。いまのように自由にしておくべきではなかったか。そうすれば戦争が起きなかったのではあるまいか」と述べました。命懸けのたたかいは、日本国憲法の平和的民主的条項に結実します。

 岸田政権の敵基地攻撃能力保有と大軍拡は、憲法を踏みにじり、日本を再び「戦争国家」に引き戻す逆行です。大軍拡を再三要求しているのはアメリカです。敵基地攻撃能力保有の最大の狙いは、中国などの軍事的封じ込めを狙った米軍事戦略に全面的に加担することです。自衛隊が米軍と一体となって相手国に攻め込めば、報復を受け日本に戦火を呼び込みます。こんな危険な道を絶対に許してはなりません。

 「アメリカ言いなり」の政治からの脱却は、日本の進路を左右する焦眉の課題です。日本共産党は、アメリカに従属する政治を大本からただすことを掲げています。党の綱領は、日米安保条約を国民多数の合意で解消し、対等平等の日米友好条約を結ぶことを根幹にすえています。東アジアに平和をつくる外交ビジョンを提言し、実現のために行動しています。戦争の惨禍を招かないために尽力することは日本共産党の立党の原点です。この党を大きくし、戦争の準備をストップさせ、平和を準備する政治に切り替えることが必要です。

政治を大本からただす

 国民の暮らし向上という切実な要求を阻んでいるのは「財界のもうけ最優先の政治」です。この政治のゆがみにメスを入れることが急務です。日本共産党は大企業の利潤追求のために国民に犠牲を強いる経済の仕組みを改める提案をしています。企業・団体献金を受け取らない日本共産党は、財界に遠慮なくものが言えます。

 国民の利益を第一に、どんな強大な相手にも立ち向かい、激しい攻撃にも負けず時代を切り開いてきたのが党の101年の歩みです。多くの国民と手をたずさえて政治を根本から変える「革命政党」としてさらに奮闘する決意です。


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