2023年7月13日(木)
NATO首脳会議
欧州・太平洋は「一体」
軍事連携を一層強化
岸田氏演説
【ビリニュス=石橋さくら】岸田文雄首相は12日午前(日本時間同日午後)、リトアニアの首都ビリニュスで開催中の北大西洋条約機構(NATO)首脳会議で演説し、インド太平洋地域でのNATOとの軍事連携の一層強化を表明しました。
岸田首相は、「ロシアのウクライナ侵略などにより国際社会は歴史的転換点に直面している」と主張。今年5月の主要7カ国(G7)広島サミットで確認した「力による一方的な現状変更は許されない」との原則に言及し、「自由で開かれた国際秩序の維持・強化に向け同志国との連携をさらに強化していく」と述べました。
その上で首相は、欧州とインド太平洋地域の安全保障は「不可分だ」と主張。日本、韓国、オーストラリア、ニュージーランドの「アジア太平洋パートナー国(AP4)」とNATOの連携強化に取り組むと述べました。
さらに、ウクライナへの「支援」として、NATOとの信託基金を通じ設けた3000万ドル(約40億円)の殺傷能力のない装備品支援を活用し、無人機の動きを把握する「対無人航空検知システム」を供与すると表明しました。








