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2023年7月7日(金)

きょうの潮流

 きょうは七夕です。子どもの頃、ササに飾った五色の短冊に何を書いたか、もう覚えていませんが、いくつになっても願いごとはあるものです▼もとは織姫にあやかり裁縫や詩歌といった手習いの上達を宮中行事で願っていたそうです。七夕が庶民に広がった江戸時代には願いごとも多様になり、いまでは何でもありの感がします▼実際、役所や商店街に飾り付けられた昨年の短冊には、コロナや戦争の終わりを願うものが多く見られました。今年の同じ場所のそれには、家族の幸せとともに世の行く末を案じるものが目につきました▼きょうは暑さが本番にむかう小暑でもあります。このところ世界の一日の平均気温が初めて17度を超え、観測史上最高に達しています。地球温暖化が原因とみられ、世界各地で記録的な熱波や異常な高温が続いています▼7月7日は国交省が「川の日」と定めていますが、近年の危険な暑さは川も人も干上がるほど。一方で、豪雨による被害も相次いでいます。こんな気候危機も平穏な日常を脅かしているのも、人間自体がもたらしたもの。そう考えると、天に願うのではなく、自分たちの手で変えることができるはず▼5日付本紙「すいよう特集」。米国では近年、労働運動が力強く発展していると。最賃引き上げを勝ち取り、大企業で労組が結成される。各職場で待遇改善を求める姿を生き生きと伝えています。よりよい生活や社会をめざす人々は世界中に。たたかいこそが人類や地球の前途を開いていきます。


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