しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2023年6月27日(火)

沖縄 辺野古弾薬庫建て替え計画黒塗り

米軍が“秘匿”認める

「作戦保全のため」と

 米軍辺野古弾薬庫(沖縄県名護市)での新基地建設にともなう大規模な弾薬庫建て替え工事をめぐり、在沖海兵隊作成文書から、工事の概要や使用部隊名の記述が黒塗りなどで抹消されている問題(本紙6月11日付既報)は、「作戦保全の必要性」を理由にした“秘匿”だったと米軍が認めました。

 米軍が、防衛省沖縄防衛局を通じて22日、「作戦保全の必要性に基づき、軍隊に関する具体的な詳細は言及いたしかねる」とコメントしました。辺野古弾薬庫問題の検証に取り組むジャーナリスト、山本眞直氏に回答したものです。

 山本氏は海兵隊作成の「統合自然資源・文化資源管理計画(2019年版)」を入手し、工事計画の概要や沖縄県発行の「沖縄の米軍基地」で公表されている弾薬庫の使用部隊名までが黒塗りされているのは「不当な隠ぺいだ」と、説明と使用部隊名の公開を求めていました。

 米国内では全文を公表しても、日本には“作戦保全”の名で秘匿する米軍。県内紙も「辺野古弾薬庫再開発計画の白紙を求める」社説(琉球新報、17年11月)を掲げ、県議会も反対決議をあげています。

 米軍の回答に、山本氏は「辺野古新基地建設と一体の新弾薬庫群建設強行のための『作戦保全の必要性』に県民不在、米軍優先が透けて見える」と指摘しました。


pageup