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2023年6月27日(火)

スポーツ界のジェンダー平等めざして

女性理事 変化の力

都内で勉強会

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(写真)女性スポーツ勉強会で発言する増田さん(右端奥)と宮嶋さん(その左)

 スポーツ界のジェンダー平等などを目指し活動する一般社団法人カルティベータは24日、都内で「女性スポーツ勉強会」を開き、競技団体の理事会に女性が参加する意義について話し合いました。会場にはスポーツ関係者約30人が参加、オンラインでも配信しました。

 カルティベータ代表理事の宮嶋泰子さんは、2013年にスポーツ界が発信した「暴力行為根絶宣言」に“セクハラの根絶”が盛り込まれた経緯を語りました。宣言が採択された集会に示された文案には、当初セクハラは入っていなかったものの、自身の発言で追加されたことを紹介。同集会に文案を提出するために議論した会議は男性がほとんどでセクハラ問題の認識が低かったことをあげ「女性が理事や評議員として会議体に入らなければ、女性がスポーツする環境整備は難しいと思った」と話しました。

 参加者からも物事を決定する場に女性が増える重要性が語られました。

 スポーツジャーナリストの増田明美さんは、日本陸連は女性理事の割合が43%に増えたことを紹介した上で「数が増えるのは良いのですが、そこで安心してはだめ」と発言。他の参加者も「女性が発言できる会議にならないといけない」と質の変化の必要性を指摘しました。

 宮嶋さんは、勝利を目指すだけの価値観では男性優位のスポーツ界につながるとして、「勝利だけでないスポーツの価値観を女性から見いだしていかないといけない」とも語りました。

 同勉強会では、NHK女性アナウンサーとして初めて五輪の実況を担当した永井多恵子さん、川崎市の複合型スポーツ施設の支配人を務める浦野珠里さん、女性の力を生かした事業を展開する杉野裕一さんが講演しました。


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