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2023年6月27日(火)

きょうの潮流

 小学校高学年の算数で習った「最大公約数」。辞書などには「二つ以上の整数のどれをも割り切れる整数のうち、最大のもの」とあります▼16と24の最大公約数はいくつでしょうか? 16と24の公約数(共通して割り切れる整数)が、1・2・4・8だから、最大公約数は8ですね。L字形の式を思い出して、答えを求めた人もいるでしょう▼最大公約数は、比喩的にも用いられています。5年生の算数の学習参考書(文理)では「テレビのニュースや新聞で、いろんな意見の中の共通部分という意味で『最大公約数』ということばが使われることがあるよ」と▼『サンデー毎日』(7月2・9日号)で、倉重篤郎氏が「最大公約数」をキーワードに、日本共産党の提言「日中両国関係の前向きの打開のために」を読み解きました。「日中両国政府が同じ卓に座れる最大公約数は何か、が重要である。それがあって…対立点ばかり強調される両国関係の真の共通益を炙(あぶ)り出すことが可能になる」▼日本共産党は、2008年以来日中両国政府が結んだ「互いに脅威とならない」という共同声明や、尖閣諸島問題での合意、平和の枠組み構想に両国の一致点、共通の土台があることに着目しました。それが今、生きた力を発揮しつつあります▼「最大公約数探しに挑戦したのが志位共産党であった」「貴重な外交提言」(倉重氏)。最大公約数は、立場や考えの違いを超えて、政治や社会を前に進めることができる大事な視点、着眼点だと教えられました。


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