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2023年6月26日(月)

中絶は権利 自分で決める

全米で女性の行進

 【ダラス(米南部テキサス州)=石黒みずほ】米最高裁が中絶を憲法上の権利と認めた1973年の「ロー対ウェイド判決」を覆して、24日で1年がたちました。最も厳格な中絶禁止法が施行される南部テキサス州では同日、北部の大都市ダラスやフォートワースで「女性の行進」が取り組まれ、参加者は「私たちは後戻りしない」「自分の体のことは自分で決める」と声をあげました。


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(写真)「自分の体のことは自分で決める」などと声を合わせて行進する参加者=24日、米テキサス州フォートワース(石黒みずほ撮影)

 中絶の権利擁護のシンボルである緑色のバンダナを身につけ、「中絶は医療だ」「全ての人のために共にたたかう」などと書かれたプラカードを掲げました。

 テキサス州では2021年9月に、妊娠6週以降の中絶を禁止する州法が施行されました。レイプや近親姦(かん)による妊娠も例外とせず、中絶手術を施した医療従事者は10万ドル以下の罰金や終身刑が科される場合もあります。

 母親と夫、1歳の娘と参加したオーブリー・ベイセランスさん(36)は、レイプにより妊娠した友人や、お腹の子どもが亡くなり中絶手術を受けるために他州に行くことを強いられた友人がいると話し、「こんな状況は受け入れられない」と憤ります。

 サイーシャ・サウニさん(17)は「私たちの命を奪う銃は規制されないのに、中絶薬や避妊薬は次々に規制され、人権を侵害している」と批判し、女性の自己決定権を守るよう求めました。

 「女性の行進」は首都ワシントンや西部カリフォルニア州ロサンゼルス、南部ジョージア州アトランタなど、全米各地で取り組まれました。


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