2023年6月25日(日)
性的少数者の人権敵視
ネット番組 自民・杉田議員が発言
自民党の杉田水脈衆院議員が23日に出演したインターネット番組で、同日に施行された「4党LGBT理解増進法」をめぐり、「LGBTが人口の何%いるのか。全くデータがないのにこれだけの議論が起きた」「同性婚につなげちゃいけない」などと述べ、性的少数者の人権・尊厳を敵視する発言を繰り返しました。
杉田氏は、2021年に自民党も合意した超党派議連案が、同党内の反対で国会提出が見送られた内幕を暴露。党内に影響力を持っていた安倍晋三前首相(当時)が、「性自認」「差別は許さない」などの文言に難色を示したと述べました。
国に対して、地方議会から「LGBT差別禁止法」の法制化を求める意見書が相次いで提出されていることも敵視。「意見書には『差別解消』『差別禁止』という言葉がおどっている。『性自認』を使った意見書もあったが、受け付けるだけだ(採択しない)」と述べ、地方議会の声を無視する姿勢を示しました。
杉田氏は17年10月に行われた総選挙をふり返り、自民党が選挙公約で「LGBT理解増進法」を掲げた背景には、日本共産党などの野党から提出された「LGBT差別禁止法」の実現を妨害するためだったと言及。杉田氏は「差別禁止法をやったら本当に大変なことになる。それをつぶすために自民党は『理解増進法』をつくった」と語り、「4党LGBT理解増進法」についても「自民党内の議論とかけ離れている」と不満をにじませました。








