2023年6月23日(金)

健康保険証廃止中止を

埼玉の２町議会が意見書

　埼玉県内の地方議会で、健康保険証廃止の中止を求める意見書が相次いで可決されました。

　三芳町議会（定数１５）では２０日、日本共産党が提案した「健康保険証の廃止を中止することを求める意見書」を賛成多数（賛成８、反対６）で可決しました。

　意見書は、マイナンバーカードでトラブルが多発していること、無保険者が発生する危険性を指摘し「このまま健康保険証のマイナンバーカードへの一本化を進めれば国民皆保険制度の根幹を揺るがすことや健康被害にも繋（つな）がりかねません」としています。

　鳩山町議会（定数１２）では１４日、「改正マイナンバー法を見直し、健康保険証の継続を求める意見書」を、共産党を含む賛成多数（賛成６、反対５）で可決しました。

　意見書は、障害者や認知症の人など、弱い立場の人にとってはマイナンバーカードの更新手続きなどが非常に困難だと指摘。現行の健康保険証を継続し、マイナンバーカードを保険証として使うかどうかは、個々の国民が判断すべきだと求めています。