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2023年6月21日(水)

障害者手帳でも誤登録

マイナンバー 静岡県で数十件 別人に

 加藤勝信厚生労働相は20日の記者会見で、静岡県で障害者手帳の情報とマイナンバーのひも付けに誤りがあったと明らかにしました。少なくとも数十件確認。同省は全国の自治体に総点検を要請し、9月末までに結果を報告するよう求めました。障害者手帳での誤登録の判明は初めてで、マイナンバーをめぐるトラブルがさらに拡大しています。

 政府がマイナンバーカード取得者向けに提供する「マイナポータル」では、行政機関が情報連携する個人の情報や、行政機関同士の情報のやりとりを、利用者が閲覧することができます。利用者から県に自分の障害者手帳の情報が「マイナポータル」で閲覧できないと報告があったことから発覚。自治体が住民基本台帳ネットワークに照会する際に氏名の仮名と生年月日のみで確認し、同姓同名の別人のマイナンバーをひも付けてしまったケースや、一度発行した手帳番号を取り消して、改めて別の人物に同じ手帳番号を付番した際に、取り消したはずの情報がシステムに残っていたケースがあったといいます。

 加藤氏は「ひも付けにあたっての手順が徹底されていなかった」と主張し、マイナンバーのシステムの欠陥を認めず、人為的ミスとして自治体などに責任転嫁しています。


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