2023年6月20日(火)
沖縄PFAS 使用確認もせず
紙氏が外務省を批判
![]() (写真)質問する紙智子議員=19日、参院ODA・沖北特委 |
米軍嘉手納基地(沖縄県)周辺で人体に有害な有機フッ素化合物PFAS(ピーファス)が検出されている問題で、外務省が同基地内でのPFASを含む泡消火剤の使用実態を確認していないことが、19日明らかになりました。日本共産党の紙智子議員の参院ODA・沖縄北方特別委員会での質問に、外務省の宮本新吾北米局参事官は「詳細は承知していない」と認めました。
紙氏は「驚きの答弁だ。米国内でも厳しい基準があり米軍も調査している」と批判し、調査できない背景に日米地位協定があると指摘。国家が領域内の人と物を排他的に規制できる「領域主権原則」に立って在日米軍も日本の国内法を適用すべきだとの意見が専門家から出ていると紹介し、米軍基地でもPFASの使用確認をすべきだと迫りました。
林芳正外相は「現時点でPFASと在日米軍の因果関係で確たることは言えない」と答弁。紙氏は「納得いかない。本委員会で現地調査をしてから5カ月たったのにゼロ回答というのは、国会軽視だ」と批判しました。









