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2023年6月18日(日)

PFAS健康調査行え

参院委 山下氏、環境相に要求

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(写真)質問する山下芳生議員=15日、参院環境委

 東京・多摩地域や沖縄、大阪・摂津市周辺などで有機フッ素化合物(PFAS)汚染の拡大が明らかになっています。日本共産党の山下芳生議員は15日の参院環境委員会で、前回の質疑で環境省の神ノ田昌博環境保健部長が、(1)PFAS等の血中濃度と健康影響との関係の科学的知見は十分ではない(2)血液検査をしても住民の不安解消にはつながらない―と答弁した問題をただしました。

 山下氏は「知見が十分でないということは、血中濃度と健康影響は関係がないということではないのではないか」と質問。神ノ田氏は「もちろん(血中濃度が)高ければ相対的に健康影響のリスクは高い」と認めました。

 山下氏は「不安解消にならないと言うが、摂津市の住民が求めているのは、単なる血液検査ではない。血中濃度の高さと、自分や子どもたちの疾病との因果関係を科学的に調べてほしいということだ」と指摘。神ノ田氏は「PFASと健康影響との関係はしっかり研究をしたい」と答えました。

 山下氏は「アメリカでは大規模な調査を行い血中濃度の基準を設けている。日本でも疾病との因果関係を科学的に調査し、血中濃度の基準をつくり、対策を進めるべきだ」と主張。西村明宏環境相は「専門家会議で議論している」と述べました。

 山下氏は質疑の内容を専門家会議に伝えるよう要求。西村環境相は「非常に突っ込んだ議論をいただいた。事務方を通じて中身を話したい」と答えました。


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