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2023年6月17日(土)

権力乱用の危険

「議員任期の延長」 赤嶺氏が批判

衆院憲法審

写真

(写真)発言する赤嶺政賢議員=15日、衆院憲法審

 衆院憲法審査会は15日、緊急事態における「議員任期の延長」に関して各党が意見を述べました。日本共産党の赤嶺政賢議員は、議員任期の延長は「権力の乱用と恣意(しい)的な延命につながる」と指摘。日中戦争下の1941年に衆院議員の任期を1年延長し、その間に東南アジアへの戦線拡大と真珠湾攻撃に踏み切ったことに言及し、任期延長のための改憲は「歴史の教訓を真っ向から踏みにじるものだ」と強調しました。

 赤嶺氏は、自民党改憲案の緊急事態条項が、議員任期延長と内閣による緊急政令・緊急財政処分をセットで盛り込んでいると指摘。「国会機能維持のために議員任期の延長が必要」と言いながら、国会の権能を奪い、政府に権力を集中させる緊急政令等の主張は「全くの自己矛盾だ」と厳しく批判しました。

 同日の審査会では、自民、公明、維新、国民などの要請を受け、法制局・審査会事務局が「緊急事態に関する論点」を報告。これに対して赤嶺氏は、今国会の審査会では「安保3文書」に基づく敵基地攻撃能力保有の違憲性、沖縄の米軍基地と日米地位協定など多岐にわたるテーマが議論されたにもかかわらず、「多数の会派だけで自分たちに都合のいい論点を抜き出し、改憲案のすり合わせにつなげようとすることは断じて許されない」と批判しました。


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