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2023年6月15日(木)

増税無理 インボイス阻止

全国で「一揆」 国会前に1500人

志位委員長「消費税減税こそ」

 10月からの導入が狙われている消費税のインボイス(適格請求書)制度の中止を求めるアクションが14日、全国でいっせいに行われました。国会正門前では1500人(主催者発表)が集まり、「増税もう無理!」とアピール。多くの国会議員が参加し、「みんなの力で希望の経済をつくろう」とアピールしました。(関連記事)


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(写真)インボイス導入をストップさせようと訴える市民と日本共産党をはじめとする野党国会議員=14日、国会正門前

 「インボイス全国一揆(いっき)」と題し、全国20カ所で開催しました。主催は、フリーランスで働く人たちでつくる「STOP!インボイス」です。全商連や全労連をはじめ、多くの団体・グループが協力しました。

 主催者を代表して、ライターの阿部伸さんがあいさつ。「消費税の増税」そのものであるインボイスを国民生活が苦しいときに導入すべきではないと訴え。「増税はもう無理です」と強調しました。

 日本共産党、立憲民主党、社民党、れいわ新選組、インボイス問題検討・超党派議連から多くの国会議員が参加。共産党を代表してあいさつした志位和夫委員長は「インボイス制度は“地獄の二者択一”だ」として、課税業者になればとんでもない増税が待ち受け、免税業者のままでいれば取引排除や大幅な値下げをされると指摘。「インボイスは簡単にいえばこの不況のもとで消費税の大増税をしようという話だ。こんなことは絶対に許すわけにはいかない」と訴えました。

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(写真)訴える志位和夫委員長=14日、国会正門前

 さらに志位氏は「みんながこれだけ反対の声をあげているのに、政府はなぜやめるといわないのか」と問いかけ。「それは消費税を15%、20%へと増税しようとすればインボイスが必要だからです。ですからこの問題は全ての国民の問題です」と訴えました。

 志位氏は、消費税5%への緊急減税こそ進むべき道だと訴え。「国民の声を広げ、この暴挙をみんなの力で止めて、希望ある経済をつくっていこう」と呼びかけると大きな拍手と歓声が湧き起こりました。

 インボイスによって生活と生業(なりわい)の危機に直面する当事者が「仕事道具」を持ってスピーチしました。

 「僕の仕事道具は『言葉』です」と紹介したラッパーのダースレイダーさんは、インボイス導入を止めて「自分たちが信頼できる社会にしよう」。声優で日本俳優連合専務理事の池水通洋さんは「現場からは悲痛な声が聞こえています。インボイスを撤廃してほしい。心からのお願いです」。


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