2023年6月13日(火)
NATO大規模空軍演習
史上最大規模 日本の空自も参加
【ウィーン=桑野白馬】北大西洋条約機構(NATO)の加盟国を中心に25カ国が参加する大規模な空軍演習が12日からドイツで始まりました。これに対し、オーストリアのウィーンで10、11両日に開かれた世界各国の平和活動家らが集う「平和会議」では、「緊張の激化を招く」と批判や懸念が噴出しました。
訓練にはNATO加盟を目指すスウェーデンに加え、米国との同盟強化を目指す日本の航空自衛隊も参加。約1万人と250機の航空機が集結するとみられています。ドイツ空軍は合同の航空訓練の規模を「NATO史上最大」と位置付けています。
NGO「フィンランド湾南岸公会議」のオレグ・ボドロフ代表は本紙の取材に「エスカレーションを招いている一方、外交努力が見えてこない」と批判。「核使用の脅威と、原発が標的になる危険が増している」と警告しました。
米国の経済学者ジェフリー・サックス氏は、日本やオーストラリアとの関係深化をはかるNATOの動きを「中国を標的とした東方拡大」と形容しました。








