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2023年6月10日(土)

敵基地攻撃兵器は不要

デニー知事、沖縄配備反対要請

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(写真)防衛省への要請後、記者団の取材に応じる玉城デニー知事=9日、東京・市谷の防衛省内

 沖縄県の玉城デニー知事は9日、防衛省と外務省を訪れ、長射程のミサイルなど、政府が安保3文書で保有を明記した敵基地攻撃能力を有した兵器の県内配備に反対する要請書を提出しました。

 要請書は、政府が安保3文書に明記する沖縄県を含む南西諸島への抑止力強化がかえって地域の緊張を高めると指摘。自衛隊の急激な配備拡張により、沖縄が攻撃目標になることは決してあってはならないとし、▽敵基地攻撃能力を可能とする装備の県内への配備は行わないこと▽自衛隊の運用について県や関係市町村および住民に速やかな情報提供▽今後同県における自衛隊の配備は、在沖縄米軍基地の整理縮小と併せて検討することなどを求めています。

 要請書を受け取った井野俊郎防衛副大臣は、「南西地域の防衛強化が重要であり、それを理解していただけるようしっかり説明していきたい」と述べました。

 また同席した防衛省の事務方幹部からは、「反撃能力(敵基地攻撃能力)を有するミサイルの配備先はまだ決まっていないが、南西地域への部隊配備は抑止力になり、攻撃される可能性を減らすもの」との発言がありました。

 要請後の会見でデニー知事は、米軍の整理縮小が進まない中で、自衛隊整備強化の計画が先行されれば過重な負担になると県民は不安に思っていると強調しました。


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