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2023年6月8日(木)

賃上げ求め 米で次々

ハリウッド俳優らスト承認

98%賛成

 【ワシントン=石黒みずほ】ハリウッドの俳優やアナウンサーなど約16万人を代表する米俳優組合(SAG・AFTRA)は5日、今月末に期限を迎える労働協約交渉が決裂した場合にストライキに入ることを圧倒的多数で決めました。全米脚本家組合(WGA)のストが続く中、映画・テレビ経営陣への圧力がさらに高まっています。


 投票では有資格者6万5千人のうち、98%が賛成しました。

 SAG・AFTRAは、新たな労働協約に向け、全米映画テレビ製作者協会(AMPTP)との交渉を7日に開始するとしています。組合側は、報酬の引き上げや人工知能(AI)の使用制限などを求めています。

 SAG・AFTRAのクラブツリーアイルランド代表は、協約がインフレやAIなどの新たな現実を反映したものでなければ、俳優たちの生活が脅かされると指摘。「ストの承認は、われわれが強い立場から交渉に臨み、組合員が望むふさわしい待遇を提案できることを意味している」と述べました。

 ストが実施されれば、3カ月続いた1980年のスト以来となります。

 WGAのストは2カ月目に入り、番組や映画の制作が一部停止し、影響が出てきています。俳優らもこれまでピケに加わるなど、連帯を示していました。

 1万9千人を代表する全米監督組合(DGA)は3日、AMPTPと賃上げなどで暫定合意に達しました。


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