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2023年6月8日(木)

沖縄 命どぅ宝の思い胸に

「平和の礎」名前読み上げる集い

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(写真)「平和の礎」に刻まれた戦争犠牲者の名前を読み上げるデニー知事=7日、沖縄県庁

 沖縄県糸満市摩文仁(まぶに)の「平和の礎(いしじ)」に刻まれている24万人余りの沖縄戦など戦争犠牲者の全ての名前を読み上げる集いが、県内各地の会場と全国、世界の参加者をオンラインでつないで取り組まれています。7日は玉城デニー知事が県庁から参加しました。

 この取り組みは、戦争で犠牲になった一人ひとりの命について考えようと「沖縄『平和の礎』名前を読み上げる集い実行委員会」が主催し、昨年に続き2回目です。町田直美実行委員長は、「『平和の礎』がどんなに戦争を止める力があるか、平和を望む力があるかを沖縄から発信して世界の平和につなげたい」と話します。

 沖縄戦犠牲者を追悼する23日の「慰霊の日」まで戦争体験者や遺族、小中高、大学生らがリレー形式で名前を読み上げます。幼い子どもの犠牲者もおり、涙ぐみながら読み上げる人もいるといいます。町田さんは「ウクライナのように戦火の中で子どもたちが生きている状態をなくしたい。それが一番の願い」と語ります。

 デニー知事は、自身の祖父らが含まれる伊江村の犠牲者160人の名前を一人ずつ読み上げました。デニー知事は「一人ひとりにそれぞれ家族があり、人生があったことを考えると本当に胸の詰まる思いがする。命どぅ宝(命こそ宝)の思いを胸に戦争のない平和な世界をつくっていきたい。それがウチナーンチュのチムグクル(真心)であり沖縄のこころだ。チムグクルが国内外に広がっていくことを強く願う」と読み上げた感想を述べました。


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