2023年6月7日(水)
入管法 力合わせ悪法廃案に
国会前に市民次々 抗議
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入管法改悪案をめぐって緊迫する6日、参院議員会館前には午前中からたくさんの市民が集まり「強行採決するな」「廃案しかない」と声を上げました。大阪入管で医師が酩酊(めいてい)しながら診療していたことをはじめ、新たな問題や新事実が次つぎ明らかになるなか、参加者は「採決どころではない」「市民と野党が力を合わせて廃案に」と訴えました。
政府・与党が同法案の強行採決を狙ったこの日。参院法務委員会の開催時間に合わせて次つぎと市民が国会前に駆けつけました。午前8時50分に、野党が法務大臣の問責決議案を出したという知らせが入ると、「やったー!」という声と大きな拍手が起きました。
東京都文京区の参加者(22)は、数カ月前に入管をめぐる問題を知ったと言います。「人権や命の問題なので、諦めるわけにはいきません。廃案が一番ですが、どのような結果になっても関心を持ち続けます」と話しました。
移住者と連帯する全国ネットワーク(移住連)代表理事の鳥井一平さんは、市民と野党が一体となって奮闘したことで、この日の強行採決を止められたと強調。「こうした経験を積み重ね、必ず廃案に追い込もう」と呼びかけました。