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2023年6月6日(火)

農政変える運動前進を

農民連が全国代表者会議

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(写真)「農政の転換へ地域に根ざした強く大きな農民連を」と決意を固めあう代表者会議の参加者=5日、東京都内

 農民運動全国連合会(農民連)は5日、全国代表者会議を東京都内で開きました。岸田政権による「戦争する国づくり」ストップ、持続可能な農業を求める運動を前進させるとともに、地域に根ざした強く大きな農民連の建設に取り組むとする方針を確認しました。

 開会あいさつした長谷川敏郎会長は、カロリーベースで38%と低すぎる食料自給率やこれまでの新自由主義的な農政に「国民的批判が強まっている」と指摘。1961年に制定した基本法以来の農政の総括こそ不可欠だと強調しました。コメ危機、畜産・酪農危機の打開へ「農民連が運動のイニシアチブを発揮し、市民と野党の共闘を支えてきた」と述べ、「危機打開の展望を示し、運動を前進させよう」と訴えました。

 藤原麻子事務局長が食料・農業・農村基本法「見直し」への「中間とりまとめ」について、農民連「提言」と生態系と共存する農業を進める「アグロエコロジー宣言(案)」を掲げて運動を広げようと提起。消費税減税とインボイス(適格請求書)中止の運動、食品分析センターへの支援を提起し、「要求実現と農政を変える運動を前進させるため、『仲間づくり集中期間』を成功させ、地域に根ざした大きな農民連をつくろう」と述べました。

 「新農業基本法への農民連の提言」について真嶋良孝常任委員が報告。▽輸入自由化路線の転換▽価格保障・所得補償・直接支払いの拡充▽農林予算の抜本的拡充―などを提起しました。

 討論では、各地域・加盟団体の代表が「命が奪われるような危機だ。政治を変え、危機打開には私たちの隊列を増やすしかない」(富山)、「要求実現の“お世話”に終わらず“ともに農政を変える仲間”との立場で仲間を増やしたい」(京都)と発言しました。

 全労連の小畑雅子議長が連帯あいさつし「命と暮らしを守る、平和で公正な社会の実現へ共同を進めていこう」と述べました。

 日本共産党の紙智子参院議員が国会報告。紙議員は、「農民連の奮闘が農政を動かしています。軍事より食料・農業を重視する政治を」と訴えました。


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