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2023年6月6日(火)

飲酒診察 入管の責任

ウィシュマさん遺族ら批判

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(写真)ウィシュマさんの遺影を掲げ記者会見する(右から)ポールニマさんとワヨミさん=4日、東京都千代田区

 大阪入管の常勤医師が酒に酔った状態で外国人被収容者を診察した疑いがあることを受け、名古屋入管で亡くなったスリランカ人ウィシュマ・サンダマリさんの遺族と代理人弁護士は4日、都内で記者会見しました。会見では、入管がウィシュマさんの死の責任を受け止め改善に努めない限り、同じような犠牲者が出るのは当然だと怒りの声があがりました。

 ウィシュマさんの妹ワヨミさんは「姉も医療体制がきちんと整っていなかったせいで死んでいる。それなのに、いまだに同じことを繰り返すことは本当におかしい」と批判。「(姉の死の)責任を受け止めた上で改善をしない限りは、同じことが繰り返されるのは当たり前」と主張しました。

 妹のポールニマさんは「入管側もわざわざ情報を隠そうとしている」「入管側が(被収容者の)命を落とそうとしていると思う」と訴えました。

 また、オンラインで参加した「仮放免者の会」の永井伸和さんが、常勤医師が酒酔い診察にとどまらず暴言や不適切な処方を繰り返してきた問題について説明。入管での診察には必ず入管職員が立ち会うと指摘し、医師の個人的な資質だけでなく「入管の医療体制の問題だ」と強調しました。


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