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2023年6月3日(土)

酩酊医師、現在も雇用

大阪入管を野党議員が調査

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(写真)大阪入管を視察する野党議員ら=2日、大阪市

 大阪出入国在留管理局(大阪市)で、常勤の女性医師が酩酊(めいてい)状態で外国人収容者を診察していた疑いがあることを受け、日本共産党と立憲民主党、社民党、れいわ新選組の国会議員らが2日、同局を視察し、職員との意見交換を行いました。入管側は石崎勇一局長らが応対しました。

 視察した野党議員らによると、石崎局長は、詳細は「調査中」だとしてゼロ回答。1月20日に行ったとする呼気検査の数値や、それ以前に検査を行ったかについて何も答えませんでした。

 ただ、酩酊状態だった問題の医師が現在も大阪入管に在籍していることが新たに判明。石崎局長は当該医師について「身分の変更はない」と雇用を維持していることを認めました。また、医師としての業務は外したものの、「適正に給与は支払っている」と説明する一方で、勤務状況については詳細を明らかにしませんでした。

 立憲民主党の石川大我参院議員は「非常に裏切られた思いだ。斎藤健法相は2月に知っていたというが、これまで国会で報告しなかったのは、隠ぺいではないか」と厳しく批判。日本共産党の清水忠史前衆院議員は「外国人の人権を大切にしない政府は、日本人の人権も守らない。立法事実がなくなり、さらにこうした問題が明らかになったいま廃案にするべきではないか」と主張しました。


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