しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2023年6月3日(土)

首相自身も写真撮影 資質が問われる行動

公邸忘年会

 岸田文雄首相が、昨年12月30日に首相公邸で開かれた親族との忘年会で、自身も写真撮影に応じていたことが発覚しました。2日発売の写真週刊誌『フライデー』が報道。岸田首相は同日、事実関係を認めたうえで、「公邸の私的なスペースで親族と同席したものだ。公的なスペースで不適切な行為はない」と釈明しました。

 同誌は、岸田首相と妻の裕子氏、首相の長男で当時政務担当の首相秘書官を務めていた翔太郎氏ら親族18人が公邸内で記念撮影をした写真を掲載。「岸田文雄首相 首相公邸『親族大忘年会』に寝間着&裸足で参加」と見出しを立てています。

 忘年会をめぐっては、公邸内で記念撮影に興じていたことが報じられた長男が、1日付で辞職したばかり。岸田首相は、翔太郎氏を「公邸での昨年の行動が政務秘書官として不適切で、けじめをつけるため交代させる」として更迭しましたが、自身の責任も問われる事態になっています。

 首相はこれまで、長男ら親族が公邸の「公的スペース」で写真撮影をしていたことは、報道後に知ったと説明していました。本当に自身が参加した忘年会で起きた出来事を知らなかったのか、疑義が生じます。

 岸田首相は、今回撮影が行われたのが「私的スペース」だったとして、問題ないとの認識を示していますが、公邸は首相官邸の敷地内にあり、迎賓や執務機能を持ち、政治と危機管理の中枢を担う公的施設です。警備体制もとられ、公費を使って維持管理されており、首相や家族が居住するだけの「家」でなく、そもそも親族を集めて忘年会をやるような場所ではありません。“私的スペース”との言い分は通用せず、首相としての資質が問われる行動です。


pageup