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2023年6月2日(金)

保険証廃止させない

マイナトラブル知らせよう

約600人が緊急集会

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(写真)「保険証廃止はありえない」と改めてアピールする集会に参加した医師ら=1日、衆院第2議員会館

 健康保険証の廃止が盛り込まれたマイナンバー法等改定案の参院本会議での採決を翌日に控えた1日、衆院第2議員会館で、「保険証廃止はありえない」の声を改めてアピールしようと、緊急の院内集会が行われました。

 マイナンバー制度反対連絡会、中央社会保障推進協議会、全国保険医団体連合会(保団連)が共催。オンライン含め600人が参加しました。

 主催者あいさつした保団連の住江憲勇会長は、5月31日に参院地方デジタル特別委員会で、マイナンバー法等改定案が可決されたことに、「万感の思いを込めて採決強行に厳しく抗議の声を上げる」と強調。「改定案が成立したとしても、マイナンバー保険証のトラブル事例を集積し、その困難さを突きつけ、来年秋の保険証廃止をさせないようがんばっていこう」と訴えました。

 各地の現場や団体からの発言では、大阪の医師の井上美佐さんが、マイナ保険証をめぐる現場のトラブル事例を語ったうえで、「トラブルは絶対ゼロにはならない」と指摘。「現在、スムーズに運用できている保険証をなくす理由はどこにあるのか」と語りました。

 日本自治体労働組合総連合中央執行委員の青池則男さんは「4月の市役所は、いろいろな申請で混みあい、マイナンバー関連の申請で、最大5時間待たされた人がいる。市役所で5時間待つのは苦痛だ」と、職員も困惑している現場の実態を紹介しました。

 東京高齢期運動連絡会の菅谷正見さんは、保険証が事実上申請主義になるマイナ保険証では、「明らかに高齢者が医療にアクセスする利便性が低下する。国際人権規約にも違反する。高齢者の中でも最も困難を抱えた人の人権を侵されるのが保険証の廃止だ」と述べ、国の姿勢を厳しく批判しました。

 野党各党の国会議員が参加。日本共産党の伊藤岳参院議員があいさつし、笠井亮衆院議員がメッセージを寄せました。


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