2023年6月1日(木)

マイナ反対の座り込み続く

（写真）マイナンバー法等改定案の採決に反対する人たち＝３１日、衆院第２議員会館前

　健康保険証を廃止するマイナンバー法等改定案の参院での委員会採決が狙われている中、マイナンバー制度反対連絡会、全国保険医団体連合会、中央社会保障推進協議会は３１日、衆院第２議員会館前で、法案撤回を求める座り込みを行いました。

　マイナンバー制度反対連絡会の原英彦事務局長は、「時間がたつにつれ、次々に違う問題が発生し、トラブルの件数が増えている」とし、審議を中止して真相解明に向かうべきと指摘しました。保険証廃止は国民皆保険を掘り崩し、国民の生きる権利を奪う問題であると訴えました。

　農民運動全国連合会の藤原麻子事務局長は、マイナンバーカードを強制する目的に、「政府による戦争する国づくりがある」と指摘。国民を監視するために、保険証を廃止し、マイナンバーカードを強制していると述べました。みんなの力でたたかい続け、撤回を求めていくと語りました。

　座り込みに参加した埼玉県の男性（４０代）は、「健康保険証とひもづいたマイナンバーカードから個人の医療情報が流出し、持病による差別がおきたとき、誰が責任を取るのか」と憤りました。

　介護施設で働いた経験のある埼玉県の男性（３０代）は、「保険証廃止で高齢者や障害者が切り捨てられる危険がある」と述べました。