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2023年6月1日(木)

別人と連結 前提崩壊

マイナ保険証 倉林氏、運用中止要求

参院連合審査

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(写真)質問する倉林明子議員=31日、参院地デジ・厚労連合審査

 日本共産党の倉林明子議員は31日の地方創生デジタル特別委員会と厚生労働委員会の連合審査で、マイナンバーカードと保険証を一体化させる「マイナ保険証」に別人の医療情報がひも付けされる問題を追及しました。マイナンバーと本人が一致して初めて機能するのがマイナ保険証であり、「制度の前提が崩れている」と迫りました。

 倉林氏は、健康保険証廃止の発表は「マイナンバーカードの普及・利用の推進に関する関係省庁連絡会議」が行われた2022年10月12日の翌日だと指摘し、「どんな議論を踏まえてこの決定に至ったのか明らかにすべきだ」と強調。会議の議事録を委員会に提出するよう求め、保険証を24年秋までに廃止できるとした根拠をただしましたが、加藤勝信厚労相はまともに答えられませんでした。

 倉林氏は、オンライン資格確認の本格運用が始まった21年当時から医療現場ではトラブルが多発し「保険証を廃止できる条件はなかった」と指摘。マイナンバーと保険証のひも付け作業における誤入力チェックを強化した後も誤入力が続くなど「やり方に穴があったとはっきり認めるべきだ」と批判しました。

 加藤厚労相はひも付け作業に「さまざまな課題があった」と認める一方で、「間違いのない登録が行えるようにしていきたい」と答弁。倉林氏は「このまま運用すれば、失うのは国民の信頼だ」と訴え、システムの運用中止と保険証廃止の撤回を強く求めました。


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