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2023年6月1日(木)

入管医師、酒酔い診察か

大阪 指摘出ても容認可能性

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(写真)大阪出入国在留管理局=大阪市住之江区

 大阪出入国在留管理局(大阪市)で1月、常勤の女性医師が酒に酔った状態で外国人収容者を診察した疑いがあることが31日、関係者への取材で分かりました。医師は昨年7月に入職。外部や内部から飲酒して診察しているのではないかとの指摘が出ていたにもかかわらず、入管側が医師の状態を容認していた疑いがあります。

 関係者などによると、医師は昨年7月に常勤医師として中途で入職。今年1月に登庁した際、収容者を診察する前から、動作に緩慢さが見受けられ、落ち着きや冷静さを欠いていたといいます。

 収容者1人を診察後、2人の警備官の立ち会いのもとで、医師1人を含む看護師、准看護師の5人に呼気アルコール濃度検査を2~3回実施。医師からは3回の濃度検査で呼気1リットル中0・22~0・36ミリグラムのアルコールが検出されたといいます。警察庁によると呼気1リットルあたり0・15ミリグラム以上が酒気帯び運転とされます。

 入管職員が再測定を依頼した際も、医師は「何がおかしいのか」「何の意味もない」などと発言。測定値に疑問を投げかけるのみで、飲酒をしたかどうかについては答えなかったといいます。

 同局は本紙の取材にこの問題を調査していることを認めた上で、「現時点でのコメントは差し控えたい」としています。

 (田中真聖)


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