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2023年5月31日(水)

品目ごと賠償に戻せ

紙氏「20年以降も農産物損害」

参院震災復興特

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(写真)紙智子議員

 日本共産党の紙智子議員は24日、参院東日本大震災復興特別委員会で、東京電力福島第1原発事故に伴う農産物被害などへの賠償方法が変更され、賠償金が支払われていないとして、賠償方法を元に戻すよう求めました。

 同原発事故の農産物被害に対する賠償金は、2016年までは品目ごとに支払われていました。ところが、17年以降の損害は、品目全体の損害と利益を相殺し、先払いされた3年間分の賠償金額を超えないと支払われません。

 紙氏は、福島県であんぽ柿としみもちを製造販売している農家を例に、20年以降も損害は続いているのに、賠償方法の変更で賠償金が支払われていないのはおかしいと追及。山口裕之東電副社長は「16年までの出荷制限に関わる損害は、品目ごとに事故前の収益と事故後の収益を比較して賠償した」「17年以降は、一般的な損害賠償の算定に即し、事業者全体の事故前後の収益を比較し、事故と相当因果関係のある収益の減少分を損害として賠償している」と答えました。

 紙氏は、品目ごとの賠償方法に戻すよう求めました。

 渡辺博道復興相は「東京電力が個別の事情をよくうかがい丁寧に対応することが重要だ。復興庁として必要に応じて東京電力に対し適切に指導を行うよう経済産業省に求めていく」と答えました。


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