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2023年5月30日(火)

審査の実態不透明

難民問題で野党 参与員を聴取

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(写真)関係者から聞き取りをする難民問題の国対ヒアリング=29日、国会内

 入管法改悪案をめぐり難民問題に関する国対ヒアリングが29日、国会内で開かれ、難民認定に不服を申し立てた外国人の審査を行う難民審査参与員から、処理件数や内容など審査実態について聞き取りを行いました。

 ヒアリングでは、2021年に参与員に就任した女性2人が発言。これまでの処理件数は1人が対面2件、書面1件の計3件。もう1人は対面1件、書面3件の計4件のみだといいます。就任前の研修は「内容が通り一遍でとても不安があった」と話しました。

 両参与員は、郵送される資料の読み込みや、それだけでは足りない国ごとの情報などは自身で調べ「真剣に審査するとなればかなりな時間をかけてやることになる」「書面だけでも月2件やるのが限界ではないか」と語りました。

 一方、「申請者の中に難民はほとんどいない」と発言した難民審査参与員の柳瀬房子氏の処理件数は、2年間で2000件超に上ります。柳瀬氏が在籍する大量の案件を迅速に処理するための「臨時班」の存在について、両参与員とも「知らなかった」と説明。野党議員は「ブラックボックスになっている」と指摘しました。


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