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2023年5月30日(火)

仕事再開めど立たず

石川・珠洲 藤野氏に業者ら切々

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(写真)玉置氏(右から2人目)に被害状況を聞く(左から)佐藤、藤野、坂東、1人おいて武田の各氏=29日、石川県珠洲市

 今月5日午後に発生した能登地方の地震で、日本共産党の藤野やすふみ衆院比例北陸信越ブロック予定候補(前衆院議員)は29日、震度6強を観測した石川県珠洲市に武田良介前参院議員と入り、地元の自営業者らから被害状況などを聞きました。佐藤正幸県議が同行しました。

 党珠洲支部の坂東正幸さんが一行を案内。建物の床や壁に走った亀裂や、震動で大きくずれた屋根などを確認し、改善の要望を尋ねました。

 昨年6月にも震度6弱を記録した珠洲市ですが「去年と被害が全然違う」と造り酒屋「櫻田酒造」の櫻田博克代表取締役。酒蔵の貯蔵タンクの土台が傾きました。

 「タンクに酒を入れる冬でなくて良かった」と言いつつ、崩れた土壁などの修繕に追われ「また地震が来たらと不安になる」と話していました。

 珪藻土(けいそうど)が原料の特産品「切り出し七輪」の窯元「丸和工業」の玉置仁一代表取締役は「去年壊れた窯を直したが、今度は建物がつぶれた」と肩を落としました。作業場のはりが落下し、知人を介して建築士に修繕を依頼していますが、この作業場での活動再開のメドは立っていません。

 藤野氏、武田氏らは「政府は今回の地震を激甚災害に指定する見込みですが、過疎化と高齢化が進む地域だけに、さらに独自のきめ細かい支援が必要です」と説明しました。

 調査を終え、藤野氏は「『コロナのときに借りたお金を返さないといけない時期に今回の地震が来た。返すメドが立たない』『この機会に仕事をやめる』など声を聞いた。だからこそ政治が支えないといけないと、強く感じました」と話しました。


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