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2023年5月29日(月)

「九条の会」運動 今こそ大きく

全国交流集会を開催

平和主義捨てる改憲・大軍拡許さぬ

 「九条の会」は28日、東京都内で「大軍拡反対、憲法改悪を止めよう!『九条の会』全国交流集会―大江健三郎さんの志を受けついで―」を開きました。全国32都道府県、29の分野別の九条の会から292人が参加。岸田政権が安保3文書に基づき「敵基地攻撃能力」の保有、5年間で43兆円の大軍拡を進める緊迫した状況のなかで憲法9条を守ろうといきいきと活動する草の根の運動の経験を交流しました。


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(写真)大江健三郎さんの志を受けつぎ、大軍拡に反対し憲法改悪を止めようと開かれた九条の会全国交流集会=28日、東京都千代田区

 3月3日に死去した呼びかけ人の大江健三郎さん(作家)の思いを受け継ぎ運動を進めていく決意が表明されました。

 小森陽一事務局長は、主要7カ国首脳会議(G7広島サミット)について、被爆地・広島で開催しながら、G7から「核抑止力」論を全面的に正当化する「核軍縮に関するG7首脳広島ビジョン」が出されたことは断じて許せないと厳しく批判。「これが9条改憲を明言する岸田政権の本質だ」と述べました。

 その上で、「岸田政権の大軍拡政策に対する反対の声を大きくあげ、運動を進めていくことが求められている」と訴え。「大軍拡の中身が、『専守防衛』を捨てて、憲法の平和主義を踏みにじり、国民の暮らしや経済を無視して軍拡大増税を進めるものであるということを多くの国民に明らかにしていくために、『九条の会』の運動を大きく広げていこう」と呼びかけました。

 世話人の愛敬浩二早稲田大学教授、浅倉むつ子早稲田大学名誉教授、池内了(さとる)名古屋大学名誉教授、翻訳家の池田香代子さん、弁護士の伊藤真さん、清水雅彦日本体育大学教授があいさつし、改憲・大軍拡に歯止めをかける「九条の会」の重要な役割を語りました。

 最後に、事務局の高田健さんが、「文字通り『九条の会』にとって正念場だ。改憲派の企てを阻止するために世論を高め、運動を強め、たたかいを大きく進めよう。今日を『九条の会』の再出発点にしよう」と呼びかけ、会場から大きな拍手が湧き起こりました。


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