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2023年5月28日(日)

平和な島 沖縄復帰原点

紙氏、「安保3文書」ただす

参院ODA・沖縄北方特委

写真

(写真)質問する紙智子議員=19日、参院沖縄北方特委

 参院ODA・沖縄北方特別委員会は19日、沖縄・北方問題対策に関する参考人質疑を行いました。

 日本共産党の紙智子議員は、沖縄本土復帰の原点は「基地のない平和な沖縄」だったとし、昨年、政府が閣議決定した「安保3文書」への認識を質問しました。

 前泊博盛沖縄国際大教授は「安保3文書は専守防衛を定めた憲法をはじいてしまった。米軍統治下で自治も認められず基本的人権もないがしろにされる中、『日本国憲法の庇護(ひご)のもとへ』が合言葉になった。憲法をないがしろにするような政権が誕生してはいないかという懸念がある」と述べました。

 紙議員は、有機フッ素化合物(PFAS)による飲用水の汚染調査が地位協定で困難になっているがと質問。前泊氏は、地位協定は、米国人には米国の法律しか適用できない旗国法原理で結ばれているが、米国人であってもその国の法を適用する領域主権論をドイツやイタリアは主張し、また米軍のマニュアルにも明記されている、として、それを改定しない日本がむしろ不思議だと指摘しました。

 紙議員は、沖縄観光コンベンションビューローでの「沖縄観光親善大使ミス沖縄」選出が今年休止されたことについて質問。下地芳郎同ビューロー会長は社会情勢の変化、ジェンダーの問題も含めて親善大使の在り方を検討していくためと語りました。


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