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2023年5月27日(土)

「線引き」情報の提出を

国交省職員 田村智子氏が要求

参院国交委

写真

(写真)質問する田村智子議員=25日、参院国交委

 日本共産党の田村智子議員は25日の参院国土交通委員会で、国交省の現役職員が民間企業に勤務する同省元職員らに送った「線引き」と呼ばれる人事情報資料について、「OBや民間に提供できるのに、国会には提供できない。こんな対応では不信を広げるだけだ」と厳しく批判しました。

 田村氏は「線引き」とは「ポストごとに新任者名と入省年、前職、後任者が“玉突き”のように記された詳細な資料で、退職者情報にもなる」と指摘。同省が慣習的に送っていたと認めており、「組織的に行われていたことに他ならない。なぜOBに送ったのか、OBが(情報を)どう使っていたのかまで調査しなければ疑念を晴らすことにはならない」と迫りました。

 斉藤鉄夫国交相は、「線引き」は「行政文書ではないので出せない」と繰り返し、分かりやすく図にしたものを国会に提出すると答弁。田村氏は「ボリューム感を含め実物でなければダメだ」と訴え、線引きそのものと提供先の元職員の氏名・再就職先の資料を委員会に提出するよう強く求めました。

 さらに、元職員にも組織的な動きが見られるとして、国交相の要請事項に限定しない徹底調査を要求。内閣府の第三者機関・再就職等監視委員会の吉田徳幸事務局長は「国交省からの申し出のありなしや提供された情報の範囲にかかわらず、当委員会の責務に従い適切に対応したい」と答えました。


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