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2023年5月27日(土)

感染研の予算不足深刻

倉林氏 抜本的拡充求める

参院厚労委

写真

(写真)質問する倉林明子議員=25日、参院厚労委

 日本共産党の倉林明子議員は25日の参院厚生労働委員会で、国立感染症研究所(感染研)と独立行政法人国立国際医療研究センターを統合して特殊法人化する「国立健康危機管理研究機構」創設をめぐり、感染症対策のための予算と人員の抜本的拡充を求めました。

 倉林氏は、研究に必要な機材が買えないどころか、文房具やパソコンの費用も出ず、電気代不足で大切な検体を保管する冷凍庫の電源を止めることもあったなどの感染研職員が訴えた深刻な実態を告発。「あまりに脆弱(ぜいじゃく)な研究体制と予算だ。これで研究費が不足していないと言えるのか」とただしました。

 加藤勝信厚労相は「研究遂行に支障が生じる状況にはないと認識している」などと無責任に答弁。倉林氏は研究職の話を一度聞くべきだと批判し、新機構で「予算・人員の拡充は可能か」とただしましたが、加藤厚労相は「検討を深める」としか答えませんでした。

 倉林氏は、中期計画や目標を定めて新機構の効率化を求めれば、さらなる予算縮減につながりかねないと指摘。「現職の研究者が安心して研究できるよう基盤的研究費を増額すると明確に示すべきだ」と主張しました。


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