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2023年5月27日(土)

配偶者 在留認めて

入管法 国対ヒアリングで当事者訴え

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(写真)第5回難民問題国対ヒアリングで発言する当事者の(左から)ナヴィーンさんと、なおみさん=26日、国会内

 難民問題に関する国対ヒアリングが26日、国会内で開かれ、一時的に入管施設への収容を解かれた「仮放免者」のスリランカ国籍で夫のナヴィーンさんと日本人配偶者のなおみさん(仮放免者等の在留資格を求める日本人配偶者の会)から聞き取りを行いました。

 ナヴィーンさんは、当時内戦が続くスリランカで父親と政治活動を行ったことを理由に襲われ、迫害から逃れるため2004年に留学生として来日。日本語学校が突然閉鎖し、在留資格を継続できず非正規滞在となりました。

 なおみさんとナヴィーンさんは16年に結婚。入管に日本人の配偶者として在留特別許可を求めましたが、入管職員は「結婚しているだけでは配偶者ビザは認められない」と言われ、別の職員からは「あなたたちの結婚は偽装結婚と疑っていない」と言われるなど、正反対の対応を受けたと証言。なおみさんは「同じ事例でも、タイミングによって認められない。全て入管の判断で決められるブラックボックスだ」と批判し、「入管の権限を拡大するもので、(政府の)法案に断固反対だ」と述べました。

 ナヴィーンさんは、3回の収容と長期にわたる仮放免からストレスで重度のうつ病になったと証言。「先の見えない状態で生きている。一日でも早くビザを出してほしい。家族のために働き、税金を納め、ちゃんとした生活をしたい」と訴えました。


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