2023年5月26日(金)
自伐型林業支援せよ
参院農水委 紙氏 予算減額を批判
![]() (写真)質問する紙智子議員=16日、参院農水委 |
日本共産党の紙智子議員は16日の参院農林水産委員会で、自伐型林業への支援体制の確立と予算減額後の対応を求めました。
自伐型林業は、環境や災害を意識した持続可能な林業です。「森林・山村多面的機能発揮対策交付金」は、森林の多面的機能を発揮させるため地域住民などでつくる団体が森林の保全管理、森林資源を活用する取り組みを支援するものです。
紙氏は、同交付金の予算が2022年度の約13億5000万円から23年度の10億900万円へと大幅に減額された理由について質問。織田央林野庁長官は「さまざまな課題がある中で、予算全体の調整で減額となった」と答えました。
紙氏は、交付金創設時の30億円から大幅に減額されてきたと指摘。北海道内の林業団体が「作業道が延長できなくなる。間伐をおこなう面積が減る。レンタル機械が作業に必要な日数を借りられない」と声をあげていると紹介し、現場への影響は深刻だとして対応を求めました。
野村哲郎農水相は「現場で適切な執行が図れるよう、都道府県に上乗せ支援をすることで、いっそう取り組んでもらうよう依頼している」と答弁。紙氏は、根本は林野庁が来年度の予算を元通りに要求することだと主張し、自伐型林業を政策に位置付けた支援体制確立を求めました。









