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2023年5月26日(金)

保険証廃止撤回訴え

東京・新宿 アンケート 全員「反対」

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(写真)健康保険証の廃止は撤回をと訴える街頭宣伝参加者=25日、東京都新宿区

 マイナンバー制度反対連絡会は25日、JR新宿駅南口で、マイナンバーカードの取得が事実上義務化となる健康保険証廃止の撤回を求める街頭宣伝を行い、約80人が参加しました。参加者は通行人らにシールアンケートや署名への協力を呼びかけ、リレートークを行いました。

 全国保険医団体連合会の住江憲勇会長は、保険証の廃止でマイナンバーカードが保険証となることについて「保険証が申請主義になり、カードを取得しない人の資格確認書も申請主義になる。申請漏れ、申請遅れが生じ、無保険扱いにされ、皆保険制度が脅かされる」と述べました。

 マイナンバー制度反対連絡会の原英彦さんは、マイナンバーカードをめぐって他人の住民票が発行されたり、他人の銀行口座がひもづけされたりするなどのトラブルが多発していることに触れ「もし、マイナンバーカードに他人の医療情報がひもづけされると、医療にかかることが疎外されてしまう。こんなことは、マイナンバー制度とカードができてから起こったことだ」と強調しました。

 全国生活と健康を守る会連合会事務局長の西野武さんは「保険証の廃止は、本来国の責務である保険証を個人に届ける作業を放棄することで、国民皆保険制度そのものを大きくゆがめる。保険証を人質にして、マイナンバーカード以外の人の負担を増やすなどペナルティーを科すような仕組みは許すことはできない」と訴えました。

 1時間の行動で、シールアンケートは29人全員が保険証の廃止に反対と回答。保険証廃止の中止を求める署名には57人が応じました。


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