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2023年5月26日(金)

マイナ保険証 法案審議中止し、事態の解明を

志位委員長が会見

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(写真)記者会見する志位和夫委員長=25日、国会内

 日本共産党の志位和夫委員長は25日、国会内で記者会見し、健康保険証を廃止しマイナンバーカードへの一本化を強要する「マイナンバー法改定案」をめぐり、「マイナ保険証」に別人の医療情報がひも付けられていた問題に言及し、「制度の根幹を揺るがすような非常に重大な問題が明らかになっている。この問題を未解明のまま、法案だけ通すということは絶対にあってはならない。法案審議を中止し、事態の解明を最優先で行うべきだ」と主張しました。

 志位氏は、日本共産党の伊藤岳議員が19日の参院地方創生デジタル特別委員会で、誤登録で「マイナ保険証」に別人の診療情報がひも付けられた当事者の事例を示しながら問題を追及したことを紹介し、「誤ってひも付けられた医療情報に基づいて治療行為・投薬が行われれば命に関わる大問題になる。現にそうした危険につながる事態が起きている」と指摘。誤登録の事例は協会けんぽを中心に7300件余りあるとされるなかで、「これはほんの氷山の一角だ。どれだけあるか分からない」と強調しました。

 志位氏は、加藤勝信厚生労働相が23日の記者会見で、全国の健康保険組合などに登録データを点検し、7月末までに結果を報告するよう求めることを明らかにしたことに触れ、「そうであれば、6月21日の会期末までに採決などありえない。法案審議は直ちに中止するべきだ。そして、事態の全面的な事実関係の解明を最優先に行うべきだ」と述べました。

 志位氏は、この問題に関わって全国保険医団体連合会が5月23日に廃案を強く求める声明を発表していることを紹介し、「全国の開業医の6割が参加している保団連が法案の強行はやめるべきだと求めている。これに耳を傾けるべきだ」と強調しました。


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