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2023年5月25日(木)

人事情報の提供追及

国交省天下り 塩川氏「徹底審議を」

衆院国交委

写真

(写真)質問する塩川鉄也議員=24日、衆院国交委

 日本共産党の塩川鉄也議員は24日の衆院国土交通委員会で、国交省の幹部OBらによる、同省と利害関係のある民間企業「空港施設」への人事介入をめぐり、現役職員から同省OBに「線引き」と呼ばれる未公表の人事情報がメールで提供されていた問題を追及しました。

 塩川氏は、2017年に「違法」とされた文部科学省による組織的な天下りあっせんでも、OBに提供する資料として「線引き」があったことを確認。「組織的な天下りあっせんを行うための重要な人事情報の一つが『線引き』だ」と指摘し、国交省も同じではないのかとただしました。

 斉藤鉄夫国交相は「すでに通知された異動情報を集約して作成した資料だ。文科省のものとは性質が全く異なる」などと強弁。塩川氏は、現役職員とOBが一体となって人事情報を共有していた構図は文科省とまったく同じだと批判しました。

 塩川氏は、国交省は11年にも後に再就職等規制委員会に違法だと認定された事案を「シロ」だとする調査結果を出し、その時に官房長としてかかわっていたのが今回の事案の当事者である本田勝元事務次官だと指摘。「第三者によるお手盛りでない調査を行え」「国会で徹底究明、徹底審議すべきだ」と強調し、メールの送付先リストの提出を強く求めました。


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