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2023年5月23日(火)

ビッグデータ法成立

井上氏、プライバシー侵害指摘

参院本会議

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(写真)質問する井上哲士議員=16日、参院内閣委

 改定医療ビッグデータ法(次世代医療基盤法)が17日、参院本会議で賛成多数で可決・成立しました。

 改定案は、本人の同意が本来必要な医療情報の外部提供を、認定事業者相手に限り本人への通知のみで済ませられるようにするもの。他の情報と合わせ復元可能な「仮名加工医療情報」や公的データベースとの連結を可能とする「連結可能匿名加工医療情報」を創設します。日本共産党は、プライバシー侵害の危険性を高めるとして反対しました。

 井上哲士議員は16日の参院内閣委員会で、昨年発覚した認定事業者のライフデータイニシアティブとNTTデータが本人未通知の9万4579人分の患者情報を外部提供した問題を追及。ビッグデータ法制定からの匿名加工医療情報の利用実績全21件のうち18件が本人未通知の違法な利活用だったと明らかにし、「政府は国による厳格な認定制度と監督で適正に事業ができると繰り返してきたが、重大な問題が生じた」とただしました。

 高市早苗科技政策担当相は「非常に残念」だが「適切に安全管理措置が講じられていることは確認してきた」として、国の責任は認めませんでした。

 井上氏は「認定・監督に問題ないなら制度の問題だ。にもかかわらず利活用拡大すればプライバシー侵害の危険性は一層高まる」と批判しました。


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