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2023年5月21日(日)

実演家の許諾 徹底を

吉良氏、著作権の二次利用に

参院文科委

写真

(写真)質問する吉良よし子議員=16日、参院文科委

 著作権者の意思が確認できない著作物の二次利用を可能にする新制度創設等を柱とする著作権法改正案が16日の参院文教科学委員会で全会一致の賛成で可決しました。

 日本共産党の吉良よし子議員は採決に先立つ同日の質疑で、実演家に対する再放送などの二次使用料について、契約をしていない、分からないという人が8割もいると紹介。実演家から「何度も何度も再生され、作品への冒涜(ぼうとく)だ」といった声があがっていると指摘し、改善を求めました。

 永岡文部科学相は「実演家の許諾を得ずに無断で利用することは著作権等の侵害」「当事者間の契約で取り決めることが基本」と答えました。

 吉良氏は、2021年7月に文化庁が策定した契約関係構築に向けたガイドラインで、著作権について契約時または二次利用を行う際に実演家の許諾を得て二次利用料を払うことが必要だとしているとして、周知を求めました。

 永岡文科相は「二次利用の取り扱いを含めガイドラインの考え方の普及・啓発を図る」と答えました。

 吉良氏は、人工知能(AI)による著作物の利用についても、著作物などの権利者から許諾を得るための仕組みや利用料の徴収などのルールを設けるよう求めました。


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