2023年5月21日(日)
“ただちに廃絶こそ”
広島で市民行進 被爆者ら訴え
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主要7カ国首脳会議(G7広島サミット)が「核抑止」論にしがみつく「広島ビジョン」を発表した翌日の20日、「G7広島サミットを考えるヒロシマ市民の会」は、広島市内で市民行進を行い、「“核抑止力”強化を確認することは許されない」とアピールしました。被爆者ら250人が参加しました。
広島県原爆被害者団体協議会の佐久間邦彦理事長は、「核兵器は非人道的兵器であり、ただちに禁止し、廃絶しなければならない」と訴えました。
原水爆禁止日本協議会の土田弥生事務局次長は、国際平和ビューロー(IPB)などの世界の平和団体のメッセージを紹介。G7サミットが、核抑止力論を展開したことを痛烈に批判しました。
参加者は核兵器廃絶を求めるさまざまな言語で書かれたプラカードを掲げ「核兵器で平和はつくれない」「被爆者の声を聞け」「核兵器禁止条約に参加を」などとコールしながらアピールしました。
被爆者の女性(79)は、「岸田首相は、核抑止力から脱却していない。ウクライナの戦争で核抑止では戦争は防げないことは証明されました。広島サミットはパフォーマンスだけでした。核兵器がなくなるまで声をあげます」と語りました。