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2023年5月20日(土)

送還なら命の危険

入管法 政府改悪案 当事者ら訴え

国対ヒアリング

 難民問題に関する国対ヒアリングが19日、国会内で開かれ、難民認定申請中の当事者や支援する弁護士から実態を聞き取りました。

 イラン国籍の男性は母国での迫害から逃れるために30年以上前に来日。入管に3年以上長期収容され、職員から「見せしめだ」と言われるなどの人権侵害を受けた経験を証言。現在、一時的に入管施設への収容を解かれた「仮放免者」で、政府の入管法改悪案では強制送還される危険があるため、「怖くて夜も眠れない。私たちは人間だ。(改悪案では)命が危ない」と訴えました。

 アフリカ出身の男性は、祖国で野党党員として選挙集会で演説したことを理由に当局に拉致され、拷問を受けました。「多くの人が拉致され、私も毎日殴られた。今でも痛くなる」と語りました。

 駒井知会弁護士は、送還されれば命の危険があるのに、ほとんど難民認定されないと指摘。「日本は国際基準からはるかに遅れている」と不公平な難民審査を批判しました。

 参院では、野党4会派(日本共産党、立憲民主・社民、れいわ、沖縄の風)が共同提出した難民等保護法案・入管法改正案と、政府の改悪案が並行して審議されています。野党議員は、当事者の声を審議に生かし、改悪案の問題点を明らかにして改正案の成立を目指すと強調しました。


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