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2023年5月20日(土)

スト構え23年ぶり高水準

全労連 黒澤事務局長が会見

春闘回答

 全労連の黒澤幸一事務局長は19日、東京都内で記者会見し、2023年春闘でストライキを構えてたたかい、23年ぶりに6000円を超える賃上げを実現したと発表し、「まったく満足はしていないが、この間の運動で歴史的にも高い数字を出すことができた」と語りました。

 全労連・国民春闘共闘委員会の第6回集計では、賃上げは単純平均6491円(2・47%)、加重平均6322円(2・18%)。非正規雇用では、時給の単純平均で30・1円(2・96%)と前年の23・2円(2・67%)を超え、月給制も4324円(2・68%)と、前年の3800円(1・66%)を上回っています。

 黒澤事務局長は、「物価高騰分を超えるまでには至っていないことからすると不十分な到達だ」としつつ、この数年間の賃上げが低い水準にとどまっていたことからすれば引き上げを勝ち取ったと語りました。

 ストでは、全国で加盟組合の半数を超える1226組合がスト権を確立し、372組合が435回のストを決行したと語りました。全日本国立医療労働組合(全医労)は31年ぶりのストを全国124支部で決行し、JMITU(日本金属製造情報通信労働組合)小坂研究所支部では、ストや8回の団交を通じて1万1800円の賃上げ回答を引き出したと紹介。また名古屋市職労保育園部会では、会計年度任用職員の賃上げ4万円を実現したと語りました。

 その上で、今年の春闘は、企業の人材確保など経営目的のための「企業主導型」の賃上げが目立ったと指摘。「『労働組合主導型』の賃上げを主流にしていくたたかいをすすめていきたい。23春闘はその第一歩となった」と述べました。


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