2023年5月20日(土)
新基地建設の影響は…
デニー知事 久辺3区長と意見交換
区長ら“今後も続けたい”
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沖縄県の玉城デニー知事は19日、米軍新基地建設が強行されている名護市辺野古を訪れ、地元3地区(久辺3区=辺野古、久志、豊原)の区長らと意見交換しました。
冒頭のみの公開で、デニー知事は、「基地負担の現状や工事の影響などについて率直に意見交換させていただきたい」とあいさつしました。
終了後、記者団の取材に応じたデニー知事は、意見交換の場を設けた意義について、米軍ヘリ訓練の騒音問題などのほか「新基地建設の影響を最も受けている地域であることから、地域の実情を把握するためだ」と述べました。
デニー知事からは、基地負担軽減を訴え続けており、「県知事としてこれまで多くの県民が反対してきた新基地建設についてもその意思を継続する」との考えを伝えたといいます。新基地建設をめぐる裁判や、米軍普天間基地(宜野湾市)の危険性除去を政府が実現するべきだといった説明もしました。
久辺3区側からは、新基地建設の反対運動に「反対する人はいない」とする一方、新基地建設容認の立場の人もいるなどさまざまな考えがあるとの説明があったといいます。
島袋茂辺野古区長は記者団に、騒音問題や地域の要望について要請したと述べ、今後も知事との意見交換を続けたいとしました。
意見交換後、デニー知事は、瀬嵩(せだけ)の浜から新基地建設現場を視察。「膨大な予算を投じても基地として機能するかどうかさえはっきりできていない矛盾だらけの工事だ」と語りました。