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2023年5月19日(金)

五輪汚職 全容解明を

紙氏、テスト大会談合も追及

参院行政監視委

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 日本共産党の紙智子議員は15日の参院行政監視委員会で、東京五輪の大会スポンサー選定を巡る贈収賄事件やテスト大会の談合事件の全容解明を要求しました。

 紙氏は、スポンサー選定で、AOKIホールディングス前会長が組織委員会の高橋治之元理事に賄賂を贈ったとして有罪が確定した事件への見解を質問。スポーツ庁の星野芳隆審議官は「スポーツの価値をおとしめるもので誠に遺憾であり、オリンピックをはじめ大規模スポーツ大会において組織委員会のガバナンスを強化し運営を図っていかなければならない」と答えました。

 テスト大会の談合事件では、組織委の大会準備運営第一局元次長が逮捕、起訴されています。報道では、元次長がテスト大会関連業務の入札前に、企業の応札意向をまとめた一覧表を組織委上層部に見せたと供述していることが明らかになっています。

 紙氏は、元次長の上司の第一局長は政府の出向者だと指摘。星野氏は、文部科学省が派遣した井上恵嗣氏だと認めながら、再発防止のためのプロジェクトチームが行った同氏への聞き取りについては、個人の特定につながるとして明らかにしませんでした。

 紙氏は井上氏の国会招致を要求。事件の全容解明に向け、踏み込んで責任を果たすよう政府に求め、それぬきに札幌五輪の招致は論外だと強調しました。


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