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2023年5月19日(金)

保険証廃止やめて

「マイナカード強制は医療つぶす」

750人が集会

 「マイナンバーカード強制をやめて 健康保険証廃止は撤回を!」と訴えた集会が18日、衆院第2議員会館であり、オンラインを含む約750人が参加しました。


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(写真)「『保険証廃止』ありえない!」のカードをもってアピールする全国保険医団体連合会の会員、国会議員ら=18日、東京都千代田区内

 集会は、自民、公明、維新などが最短で19日に、参院で審議中のマイナンバー法等改定案の委員会採決を狙う中で開かれました。

 頸髄(けいずい)損傷などの障害を持つ家平悟さん(障害者の生活と権利を守る全国連絡協議会事務局長)は「障害者にはマイナンバーカードを申請するハードルが高い。自己決定ができない障害者はどうするのか。政府は『代理申請を』というが、誰が代理申請を担うのかもいまだに明らかでない」とのべました。

 さらに家平さんは「利用するのが困難な人をつくること自体、医療保険制度をつぶすことになる。誰一人、無保険者を生みたくない、置き去りにしたくない」と訴えました。

 マイナンバー制度に詳しい清水勉弁護士は「保険証は、国民の健康のために郵送などで手元に届けなければならないもの。一方、マイナンバーカードは申請主義。欲しい人が取りにいくもの。法案は制度設計が全く違うものを一つにしようとしており、法的にも実務的にも間違いだ」と強調しました。

 日本共産党の山下芳生、伊藤岳両参院議員が国会での論戦を報告しました。山下氏は「17日の委員会質疑で、与党議員からも『医療・介護の現場がこんなことになっているのか』という驚きがあがった。このまま見切り発車での採決を許すわけにはいかない」とのべました。

 経済ジャーナリストの荻原博子さんがゲストスピーチをしたほか、立憲民主党の国会議員もあいさつしました。


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