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2023年5月19日(金)

きょうから広島サミット

米政府 原爆投下の謝罪せず

被爆者との懇談 現時点予定なし

 主要7カ国(G7)広島サミットが19日、同市内のホテルで開会します。21日までの日程で、核軍縮やウクライナ情勢、中国包囲を念頭に置いた連携強化、人工知能(AI)規制などが主要議題になる見通しです。

 最大の焦点は、岸田文雄首相が掲げる「核兵器のない世界」をめぐる協議。首相は開会に先立つ19日午前、平和記念公園で各国首脳を出迎え、原爆碑に献花し、原爆資料館を訪問します。

 米政府は、バイデン米大統領も各国首脳とともに資料館を訪問すると表明。原爆資料館への米大統領の訪問は2016年5月のオバマ氏以来2回目。G7首脳がそろって原爆資料館を訪問するのは初めてです。ただ、視察にあたって「意思表示はしない」(サリバン米大統領補佐官)として、1945年8月の原爆投下への謝罪はしないとの立場を強調しています。

 首相は各国首脳に「被爆の実相を伝えたい」としていますが、現時点で被爆者との懇談は予定されていません。

 サミットでは初日の19日にウクライナ情勢やAI規制、核軍縮などが議題となる予定。最終日の21日には首脳宣言など成果文書が公表され、同日午後、岸田首相が記者会見を行います。

 21日には日米韓首脳会談も予定されており、「拡大抑止」(核抑止)強化が議題になる見通し。事実上の対中包囲網で、日米豪印の枠組み「クアッド」首脳会談も同日、広島市内で開催する方向で調整が進められています。


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